専修紹介【学校心理専修】 教育学部
専修紹介【学校心理専修】
教員になるための学習と心理学の学習を並行して進め、公認心理師カリキュラムにより、心理専門職も目指せます
教員になるための学習と心理学の学習を並行して進めます。教師としての専門的な学びとともに、教育の前提となる人間についての理解を深めます。そして、子どもの持つ特徴を把握し、子どもが抱える課題に適切に関わる力を育てます。また、心理学の研究方法やデータの分析方法を修得することで、課題を発見し、エビデンスに基づいて解決を進める能力も身に付けることができます。
学びのポイント
授業の特徴
1年生では教員免許を取得するための必修科目である「教育心理学」や、カウンセリングの理解を深めるための第一歩としての「臨床心理学概論」を学びます。「心理学統計法Ⅰ」や「心理学研究法」も1年生のうちに履修し、人の心や行動に科学的にアプローチする方法を身につけていきます。
2年生以降では、「発達心理学」、「知覚・認知心理学」「健康・医療心理学」など、自らの興味に応じた領域の心理学科目を履修することができます。
専門ゼミ
3年次から専門のゼミのいずれかに属し、4年次の卒業論文提出に向けて先行研究の調査や研究テーマの決定、データの収集や分析を行います。
教員
現在の学校心理専修には、6名の専任教員が在籍し、学生の指導に当たっています。
卒業研究
それぞれの問題意識に基づき研究テーマを設定し、心理学的な方法論に基づいてデータを分析し、卒業論文を作成します。
4年次の12月に提出し、卒業研究発表会で口頭での質疑を行います。
目指すゴール
教師としての専門的な知識や技能を身に付けた上で、教育現場や子どもの持つ課題について心理学的な視点から分析し、対処することのできる人材を育てます。また、エビデンスを科学的に分析し、解釈できるようになることを目指します。心理学を身につけることで、たとえば教師になって何か問題を抱えた子どもを見つけたとき、子どもの心情に寄り添い、周囲の他者とも協力し、誤解を招かない十分なコミュニケーションをとりながら問題の解決を目指せるような人材を育成していきます。教師以外の道を目指す人にとっても、問題を多角的に分析し、十分な意思疎通を図る力の向上を目指す本専修で学んだことは、社会人になって大いに生かせるはずです。
取得可能な資格
小学校の教員免許の他に希望する教科の中学校・高等学校の教員免許状の取得が可能となっています。また、幼稚園教諭免許の取得も可能です。心理学の国家資格である公認心理師取得に対応したカリキュラムも提供していますので、心理学の専門職を目指すことも可能です。
授業科目
PICK UP CLASS
ピックアップ授業
臨床心理学概論
普段の生活などからヒントを得て、児童生徒を理解する術を身に付ける。
臨床心理学の内容は、教員志望の学生にとって児童生徒を理解する
時間割例
(1年生後期、中学校免許(国語)を取得する場合)
曜日 | 時限 | |
---|---|---|
月
|
1 | 宗教学Ⅱ |
2 | スポーツⅡ | |
3 | 教育基礎論 | |
4 | 国文学概論Ⅱ | |
5 | ||
火
|
1 |
初等教科教育法(理科)
|
2 | 国語学Ⅱ | |
3 | ||
4 | ||
5 | ||
水
|
1 | 日本国憲法 |
2 | ||
3 | 初等音楽Ⅰ | |
4 | 書写の部 | |
5 |
学校ふれあい体験
介護等の体験(事前事後指導) |
|
木
|
1 | |
2 | 【教養】 | |
3 |
初等国語(含書写)
|
|
4 | 初等体育Ⅰ | |
5 | 心理学研究法 | |
金
|
1 | |
2 | ||
3 | ||
4 |
英語コミュニケーションⅡ
|
|
5 | ||
集中講義 |
※開講科目・
卒業研究
- 聴覚刺激による他者の存在感が課題遂行におよぼす影響
- ソーシャルサポート授受の不均衡が友人関係満足度に及ぼす影響
- 教師の態度が児童生徒の自己肯定感に与える影響
- 通常学習方略と試験対処方略が学業成績および原因帰属に及ぼす影響
- 相手との関係性とほめられる内容に着目したほめ言葉のとらえ方の相違
- 動物との死別経験が共感性に及ぼす影響に関する研究
- 愛着スタイルと恋愛関係崩壊時の行動および恋愛関係崩壊後の行動的反応との関連
就職・進路
実績 令和5年度
就職 | 人 |
---|---|
小学校教諭 | 16 |
中学校教諭 | 4 |
高等学校教諭 | 0 |
幼稚園教諭 | 0 |
就職/進学 | 人 |
---|---|
企業・団体 | 4 |
公務員 | 1 |
施設 | 0 |
大学院進学 | 2 |
教員紹介
研究課題 | 最終学歴 | ||
---|---|---|---|
安藤史高 | 学習動機づけ,積極的授業参加行動 | 名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学 修士(教育心理学) |
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蔵冨 恵 | 視覚的注意,動機づけと認知的制御,魅力 | 愛知淑徳大学大学院心理学研究科博士後期課程心理学専攻満期退学 博士(心理学) |
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後藤綾文 | 援助要請、相談行動、教師の働きかけ、学級風土 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程修了 博士(心理学) |
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髙村和代 | 課題探求時におけるアイデンティティ形成 | 名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学 修士(教育心理学) |
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成田絵吏 | キャリア選択における援助要請、ソーシャルサポート | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程単位取得満期退学 博士(心理学) |
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吉田琢哉 | 子どもの社会性の獲得、感情のコントロール、学校と地域の連携 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程単位取得後退学 博士(心理学) |
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