クリスタルプラン 教育学部
クリスタルプラン
指導力、企画力、運営力を鍛える2つの柱 「教職体験科目群」「子ども理解活動」
クリスタルプランは、本学部主導によって、学生に教育現場での体験を促す「教職体験科目群」と、学生主導による自主的かつ創造的活動を評価する「子ども理解活動」の2つの柱から構成されています。
教職体験科目 連携している地域の教育現場で経験を積む
各市町の教育委員会との連携のもと、1年次から教育現場を訪れ、教員としての姿勢や知識を培います。実習先は小学校、中学校、幼稚園、特別支援学校と幅広く、その数は延べ371校+31園と非常に豊富です。一般的に学生が、教職科目として教育現場へ赴くのは「教育実習」のみですが、本学部では、4年間を通して多彩な実習を体験でき、教員になるための土台を築くことができます。
子ども理解活動 子どもと積極的に関わる学生の自主的活動を評価
教員には、子どもを理解し、子どもに関わりながら、自らの個性や能力を高めることが求められています。また、良い学級をつくるための子ども一人ひとりの見取り力や集団組織力、良い授業をつくるための教材研究力や構成力、良い学校や学年行事などを生み出す企画力や運営力も必要とされています。これらの力を学生時代から培う有効な手段が、サークル、クラブ、インターンシップ、ボランティアなどの活動です。学生の自主的な活動から生まれる創造的な体験、学びを全体で共有し、学生が互いに自らの学びにつなげていきます。
3・4年次 | 学校現場での体験活動 |
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学校ふれあい体験(1年次)
内容
小学校で業間・放課後での遊び、授業参観と補助、運動会などの学校行事の補助、「生活科」などの校外授業の補助、給食の配膳、清掃、登下校などの支援等の体験を通して、体感的に理解を深めることをねらいとして、同一校で2回実施します。
学生にとって、小学校時代の経験は誰にでもあり印象的な出来事としての学校生活の記憶はありますが、教職という立場から学校生活をつぶさに観察することや、それぞれの活動の教育的な意味を理解する機会は少なかったでしょう。「百聞は一見にしかず」、また、「為すことによって学ぶ」の諺のように、この学校ふれあい体験活動を価値あるものにします。
主な体験内容
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児童とのふれあい・遊び指導(始業前、業間休み、昼休み、放課後)
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教科・特別の教科道徳・学級活動・総合的な学習の時間等の授業参観(主に児童の姿の参観)
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特別活動等の指導補助(運動会、校外授業などの指導補助等)
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授業補助(水泳指導補助、算数指導補助、授業記録補助等)研修会参加
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学校環境整備・作業奉仕・清掃指導(グランド・校舎・プール等の清掃・美化作業や指導補助、施設修理、学校安全整備状況の観察等)
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給食指導補助(配膳手伝い、給食指導、給食体験)
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登下校指導体験(登下校時の挨拶運動等)
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研修講話等(校長講話、体験研修会・交流会)
教育実践観察(2年次)
内容
2年次は、学生自身が「学ぶ側」から「教える側」への主体的な転換を図るため、教育実践の中核である「保育」や「授業」の観察を通し、教材研究、一時間の指導過程、評価という一連の保育、授業づくりの過程を、教師や園児、児童、生徒の視点から臨床的に分析することによって「教育者の目」を高めていきます。このような願いで、保育・授業などの教育実践を詳細に観察することや、それぞれの活動の教育的な意味を理解する機会として、「教育実践観察」があります。
主な体験内容
中学校の授業参観 協力校18校
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中学校教員による授業を参観し、教科、特別活動等の指導のあり方を学ぶ。
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学級経営、生徒指導、危機管理等について学ぶ。
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中学生の学校生活、中学校の一日の日程等について学ぶ。
幼稚園の保育参観 協力園4園
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幼稚園教員による保育を参観し、保育のすすめ方や保育者の援助を学ぶ。
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環境構成、危機管理等について学ぶ。
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園児の園生活、幼稚園の一日の日程等について学ぶ。
小学校の授業参観 協力校24校
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小学校教員による授業を参観し、教科、特別活動等の指導のあり方を学ぶ。
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学級経営、生徒指導、危機管理等について学ぶ。
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小学生の学校生活、小学校の一日の日程等について学ぶ。
介護等体験(2年次)
内容
介護等体験の内容については、介護、介助のほか、高齢者や障がい者の話相手、散歩の付添いなどの交流等の体験、あるいは掃除や洗濯といった受入施設の職員に必要とされる業務の補助など、幅広い体験が想定されています。
介護等の体験(含事前事後指導)の単位数と授業スケジュール
授業科目 | 介護等の体験 | 事前指導、介護等体験、事後指導を含む |
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単位 | 専門科目 2単位 | 教育職員免許状の取得を希望するものは必修 |
履修年次 | 事前指導 | 1年次後期 |
介護等体験 直前指導 | 2年次 | |
特別支援学校 | 2日間 | |
社会福祉施設 | 5日間 | |
事後指導 | 2年次後期 |
保育実習(2・4年次)
保育実習とは、保育施設・福祉施設にて、授業で学んできた知識を実践しながら保育者としての力を高めるものです。実習は、2年次に「保育実習I(保育所/児童福祉施設等)」として各10日間、4年次に「保育実習 II (保育所)」あるいは、「保育実習III(児童福祉施設等)」として10日間行います。
保育実習Ⅰ
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保育所の社会的機能・役割を理解する。
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保育士の本質的な役割とは何かを理解する。
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保育という営みを多面的に理解する。
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乳幼児の個人差について理解する。
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指導計画の必要性やその作成、さらに実践との関係について理解する。
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家庭や地域社会との関係を実践的に理解する。
保育実習Ⅱ
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保育計画及び指導計画立案の具体的な方法と、実践との関係を理解する。
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保育所のデイリープログラムについて理解する。実際の保育の場で、どのように具体化されているかを学ぶ。
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保育士の指導のもとに乳幼児の保育にあたり、乳幼児について理解を深めつつ"保育とは何か"、"いかに関わるか"その理念と技術を体得する。
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乳幼児の個人差の問題、発達のゆるやかな乳幼児への配慮など、事例を通して具体的に学習する。
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保護者との連携方法、家庭と保育所との関係を具体的に習得する。
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乳児保育、障害児保育、延長保育、夜間保育などの多様な保育ニーズに基づく具体的な保育所の対応と実践を理解する。
保育実習Ⅲ
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児童福祉施設等(保育所以外)の役割と機能について学ぶ。
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施設利用児・者の個々の状態に応じた援助やかかわりの実際を、実習を通して体得する。
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多様な専門とのチームワークの中で働く保育士の職務内容と役割を理解する。
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地域社会との連携について理解する。
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家庭支援のための知識・技術・判断力を養う。
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今後の自己課題を明確化する。
小学校教育実習(3年次)
学校は何をするところ?
「学校は何をするところ?」と尋ねられたら、学校での子どもの姿を語ることで、およその輪郭を伝えることができます。何かと歓声を上げては走り出す子ども。学校では生命を躍動させています。
集う子どもには学年があり、多様な個性を表します。感性の表現と助け合いの場も見受けられ、掃除に励む姿は日本の学校の特色と言えます。この子どもたちをしっかり受け止めて、教育に励んでいるのが学校の教師です。子どもは学校で、長時間、教師と過ごします。日課表に添いながら仲間たちとともに勉学にスポーツにそして様々な活動に精一杯とりくみ、学校生活を送ります。時にはハプニングに遭遇。そこは柔らかく、身をこなしながら下校時間を迎えます。充たされ、解き放たれて校門をでる子どもは生きる証をただよわせています。
目標
小学校教育実習の目標は大きく次の3つです。
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小学校教育実習の基礎となる観察や参加をすることで、教師の仕事や使命を理解する。
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小学校における教育諸活動に積極的に参加することで、小学校教育の全体構造を見定め理解するとともに、子ども理解と指導上の諸問題を把握することができるようにする。
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実習期間を3期に分けてそれぞれに重点を置き、その重点を主体的に探究できる機会を設定し、実習生の資質の向上を図る。
第1期 | 主として、小学校教育の全体構造やその働きなどの全般的な理解とその該当学校の教育体制や子ども理解のための観察・参加を行う段階 |
第2期 | 教育諸活動の観察・参加を行うとともに、学級指導や授業に積極的・意欲的に参加し、その実習を行う段階 |
第3期 | 主免実習としての小学校教育実習を整理し、統合する段階 |
中学校教育実習(3年次)
学校は何をするところ?
教師の最大の務めは、「子どもに学ぶ喜びを味わわせ、自ら学び自ら考える力を培う授業を行う」ことです。教師が授業力を向上させるためには、教師が、"子どもから学ぶ"、"仲間から学ぶ"、"本から学ぶ"という姿勢を持つことが大切です。こういう姿勢で研究を続けることによって、教師も子どもと一緒に育っていくのです。「共育」こそ教師という仕事の魅力なのです。
目標
中学校教育実習の目標は大きく次の2つです。
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実習の基礎としての観察・参加を通して、中学校教師の仕事や使命を理解します。
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中学校における教育諸活動に積極的に参加することにより、学校教育の全体構造を認識するとともに、子どもの理解と指導の問題を把握できるようにします。
※中学校教育実習の観察・参加を通して、中学校の現状並びに中学校教育の特質を理解する。
幼稚園教育実習(3・4年次)
身体の感覚を通した深い理解を
「講義で学ぶ理論(幼児教育原理、幼児心理や発達、保育内容など)や演習(保育に関する技術)を、幼稚園という実践の場で身体の感覚を通して、身に付けることを目指します。
幼稚園及び幼稚園教育、幼児や幼稚園教諭について理解すること、また、幼稚園教諭として必要な資質や技能を身に付けていくことを目的としています。
目標
幼稚園教育実習の目標は大きく次の3つです。
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観察、参加、実習を通じて、幼稚園における教師の仕事や使命を理解します。
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幼稚園における教育諸活動に積極的に参加することによって、幼児教育の全体構造を認識するとともに、幼児の理解と保育のあり方を考えていくことができるようにします。
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大学において学び身につけたことを積極的、主体的に試み、実践の場でどのように適応するかを確かめるとともに、今後の自己の課題を明らかにします。
特別支援学校教育実習(4年次)
特別支援学校教育実習の概要
特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)取得をめざし、2週間の実習(2単位)と事前・事後指導(1単位)を履修することを通して、次のような資質を身に付けることを目的としています。
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障がいのある児童・生徒の実態と指導・支援に当たる教師の仕事についての理解を深めること。
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授業観察と授業実践を通して、障がいのある児童・生徒の学びの在り方、授業づくりの手立て、教師の支援の在り方、子供へのかかわり方についての理解を深めること。
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一人一人の児童・生徒が示す状態像から、個々の特性を理解すること。
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教職についての理解を深め、将来教職に就くために、さらに高めていくことが必要な自身の資質・能力について考察すること。
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実習終了後、教職に就くまでの間に大学においてさらに学び深めるべき課題を明確にすること。
特別支援学校 教育実習・プレ実習について
これまで3年生で行っていた特別支援学校での教育実習を、4年生の前期(5月~6月に2週間)に行うことに変更しました。変更に至った理由は、教育実習先の特別支援学校より、従来の2月実施はインフルエンザ等の感染症の流行時期であること、また高等部入試日程と重なることから、学校の負担が大きいとの要望をいただいたためです。
実施時期は、本学のカリキュラム上、3年生の9~11月は小・中学校での教育実習が位置付いていること、また、特別支援学校から「小・中学校教育実習で指導案の書き方や授業の進め方を学んできてくれるのはとても良い」との評価から、小・中学校の教育実習後、4年生の5~6月としました。そして3年次には、新たに特別支援学校の教育を参観・体験するための3日間のプレ実習を設定し、その経験を生かして、4年生の教育実習へつなげていくこととします。
学校現場での体験活動(3・4年次)
ねらい
この活動の目的は、学生が児童生徒の学力向上支援や発達障がい児・不適応児童生徒への学習支援、個別指導支援、生活指導支援等を通して、教職に就いたとき即応できる実践的指導力を身に付けることにあります。本学では、1年生での「学校ふれあい体験」、2年生での「教育実践観察」を通して系統的に教職体験を学修させ、3年生の「教育実習」に臨ませています。教育実習では、実習前の教科・教職科目等の学修を理論的ベースに、学習指導、学級経営、生徒指導の実際を学びます。
学校現場での体験活動は、教職体験科目に加え、教育実習前の3年生の学生や教育実習を終えた学生に、教育実習などで体得した教育実践力・責任感・使命感等を駆使して、現場の様々な教育活動を体験する活動です。教育の臨床的な場面において現場教師の指導を仰ぐ中で、児童生徒の学習・生活支援等を体験し、教育現場でより適切に対応できる実践的指導力を身に付けます。
主な学校現場での体験活動事例
学習支援 |
「夏期補習の補助」、土曜授業への補助 「各教室での学習支援や援助、引率補助、教材作り等」等 |
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特別支援 | 「特別支援学級での学習・生活支援全般」 |
行事活動 | 「中学校の社会見学活動補助」 |
部活動 | 「部活動補助」 |
その他 | 教育委員会事業の補助 等 |
協定校における学校現場での体験活動受入校募集のご案内
本学では、「連携協力に関する協定」を締結している教育委員会管下の各学校等を対象に「学校現場での体験活動」を受け入れてくださる学校を随時募集しています。詳細につきましては「学校現場での体験活動」をご覧ください。