研究所長あいさつ 仏教文化研究所

所長あいさつ

本研究所は、「人は自他共に凡夫という、人間の無常性と煩悩性の自覚に基づいて、平等の精神と寛容の精神と利他の精神を強調し、万物が共に生かし生かされて在る」という北畠典生学長(当時)の言葉を設立の理念とし、初代の谷哲成所長の下、2000(平成12)年に設立されました。
爾来、2002(平成14)年度より『岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所紀要』を発刊しております。また、2010(平成22)年には、第2代の譲西賢所長の下、青木新門氏をお迎えして、開所10周年記念講演、シンポジウムを開催し、2019(令和元)年には、第3代の河智義邦所長の下、二階堂和美氏をお迎えして、開所20周年記念特別講演を開催しました。
設立当初より、中国の中央民族大学宗教研究所、韓国の東国大学校仏教文化研究所と学術交流を行ってまいりましたが、2015(平成27)年度から、新たに台湾の法鼓文理学院と学術交流を提携し、本学研究員と法鼓文理学院の研究員が交互に訪問しております。
2022(令和4)年度より、岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所所長を務めております。今後も、仏教文化を内外に広く発信できますよう微力を尽くしてまいりたいと思います。

仏教文化研究所所長 蜷川 祥美

研究所の研究テーマ

1. 仏教と現代

環境破壊・生命倫理などの現代社会がかかえる諸問題(政治・経済・法律上の問題や情報社会の問題などを含む)とのかかわりにおける仏教の研究。

2. 仏教の文化と歴史

絵画・造形・音楽・文学・建築・儀礼・習俗・慣習などの芸術・文化とのかかわりにおける仏教の研究。仏教と歴史にかかわる研究。民俗的な見地からの仏教の研究。

3. 仏教と教育

教育とのかかわりにおける仏教の研究。

4. 教思想と仏教哲学

仏教の教理・教学に関する研究。

5. 仏教と諸思想・諸宗教

諸々の哲学思想あるいは諸宗教伝統とのかかわりにおける仏教の研究、及び、仏教に関連した宗教学的研究。

6. 聖徳太子と仏教

聖徳太子に関する研究。