岐聖大通信Vol26

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岐聖大通信Vol26

外国語学部自由研究外国語学部専任講師Clair Taylorテイラークレアグローバル化が進む中で、英語は今や国際的な共通語になっています。「英語は試験に合格するためのものではなく、コミュニケーションツールの1つとして“使う”もの。世界中の人と会話をするために学ぶのです」。平成24年度から本学で教鞭をとるイギリス人講師のテイラー先生はそう説きます。先生に、英語上達の効果的な学習方法を教えていただきました。リスニングが苦手な2つの理由とは何か。多くの日本人の学生は、リスニングが苦手です。その理由は2つあると私は考えています。1つは「発音」の問題。日本人の学生は、フリガナの付いた教本を使って英語を学ぶため、聞いた英語をすべて頭の中でカタカナに変換しようとする癖があります。でも、このフリガナは実際の英語の発音と違っていることが多いため、英会話習得時に大きな障害になってしまうのです。日本人以外の人との会話シーンでは、相手の話す英語を頭の中で日本語の音に変換するのではなく、英語の音のまま聞き取り、理解するリスニングスキルが欠かせません。日本の英語教育は、もっとリスニングを強化するとよいと思います。もう1つは「単語力」の問題。日常的な英会話をするのに必要な単語はおよそ6000語と言われています。つまり語彙を増やせば、多少文法が間違っていても英語は操れるということ。文法力はもちろん大切ですが、英会話の上達には単語力の方がより重要なのです。英会話の上達に効果的なeラーニング。では「発音」と「単語力」を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか。効果的なのは、インターネットを活用するeラーニングです。たとえば、発音をスコア形式でチェックしてくれる「E n g l i s h C e n t r a l . c o m」や、ゲーム感覚で英単語を学べる「Q u i z l e t . c o m」というサイトがオススメ。他にもたくさんの学習サイトやスマートフォン・タブレット用のアプリがありますので、いろいろ試して自分に合ったものを見つけてください。私は授業でも、eラーニングを積極的に取り入れています。オンラインビデオ通話ができる「Skype」を利用して、ロシアの大学の先生の講義をリアルタイムで聴講したり、「Voice Thread」というSNSを利用して、アルゼンチンの高校生たちと本学の学生たちがお互いの国の文化を英語で紹介し合ったりしています。eラーニングが実践的コミュニケーション能力の育成につながる手応えを感じています。また「生きた英語にもっと多く触れる機会を」との思いから、2012年秋、6号館1階の異文化サロンのリニューアルを実施しました。カフェのようなお洒落な空間に生まれ変わったサロンは、学生たちが授業の合間などに気軽に立ち寄り、留学生やネイティブの先生たちと外国語でコミュニケーションを楽しめるスペースです。こちらもぜひ活用してほしいですね。学生の皆さんへのメッセージ世界中とコミュニケーションできる英語を、楽しく学んで上達速度アップ▲異文化サロンでは学生たちとゲームで盛り上がることもYou can use your English tomake real connections withpeople from various culturesaround the world.You can buildrelationships, build networks, andbecome part of the internationalcommunity. Learning English isnot about passing tests. It's aboutcommunication. As you developyour skills, you will be able to communicatemore clearly, moreprecisely, in more detail, and withmore confidence.