岐聖大通信Vol25

岐聖大通信Vol25 page 15/20

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人の正規採用者と約150人の講師採用者を出すという、素晴らしい結果を残すに至っています。良い教師になるための術ではなく道を教えたい学生にとって、試験合格はゴールではありません。そのため、この講座は試験を....

人の正規採用者と約150人の講師採用者を出すという、素晴らしい結果を残すに至っています。良い教師になるための術ではなく道を教えたい学生にとって、試験合格はゴールではありません。そのため、この講座は試験を予想して対策を叩き込むのではなく、教壇に立つ心構えを学ぶ場であってほしいと考えています。授業では、集団面接や模擬授業などを行い、身に付けた知識を土台に、自分の言葉で意見や見解を述べることを繰り返します。最初は誰もがなかなか自分から発言することができずにいましたが、徐々に積極的な姿勢が出てくるようになり、ありきたりな意見ではなく柔軟に多彩な考え方ができるようになっていきます。そうしたシーンを通して、教師としての生き方を学んでほしいと切に願います。同志として送りたい言葉「Be Professional」「Be Professional」―講座を終える際に、学生に贈っている言葉です。教師を目指す学生たちは、私にとっても教育の向上に挑む同志。教職の先輩として、学生には常に「教員を志す学生のプロフェッショナル」であってほしいと思います。うれしいのは、学生たちが自主的に面接や模擬授業の練習をする姿を見るようになったこと。発言することの大切さや友人から吸収することの喜びを知り、学生も本当に必要なことを肌で感じて、プロフェッショナルであることを意識し始めているように思います。そうした熱意を見るたび、「こういう学生が先生になれば、教育はきっと良くなる」と思う時も少なくありません。私は毎回講座のノートを提出してもらい、一人一人にコメントを入れて返しています。各自の成長が刻まれたこのノートが学生自身の財産となり、プロを目指す原点となってくれればと思います。次は目の前に保護者や子どもがいることを想定して対応方法を考える場面指導。4人のグループをつくり、各自1分間の発表を行いました。今回の問題は「宿題が多くて塾の勉強ができないという不満に対する指導」。子どもと職員室で…、保護者会での話、電話応対など、各自で場面を設定します。子どもや保護者の立場に立った姿勢や言葉遣いにも気を配り、一人一人が発表した後、グループごとに意見をまとめる際には、「やはり自分の意見は違う」と気づく学生も。最後に代表者が他のグループの前で発表しました。多くの考え方を聞くことで自らの考えが深まり、どんな問題にも対応できる力が身についていく…その手応えを学生たちも感じているようでした。実際に教師の立場で発言!場面指導最後に6人ずつに分かれ、「プロの教師とは?」というテーマで意見をぶつけ合いました。ポイントは、協調性と論理性、そして積極的な態度。あえて司会者を立てず、15分の中で各自3回以上の発言回数を目指します。始まってみると、リーダーとしてまとめる人、他人に同調して自分なりの意見を加える人、逆の立場で意見を戦わせる人など、役割はさまざま。ベースとなる知識だけではなく、面接官が求めているのはこうした際に見られる個性だと改めて感じます。終わりに近づくにつれ、まだまだ足りないとばかりに話し合いもヒートアップ!同じ道を歩む仲間と意見を交えることは、試験のためという以上に、学生たちの大切な時間となっているようです。積極的に話す姿勢を身につける集団討論学生の感想講座を受けた感想を聞いてみました!●先輩に勧められて参加しましたが、教師になりたいなら絶対に受けた方がいいと心から思いました。●教師を目指す人の意見が多く聞ける、他にはない貴重な時間です。●座学ではなく実践を大切にしているので、教師になった後にもつながる講座だと思います。!古澤哲男先生プロフィールふるざわてつお就活file岐阜大学教育学部卒業後、加納中学校など、小・中学校の教員・校長として38年間勤務されました。そのうち14年間は、指導主事・課長など教育行政を経験され、定年退職後、本学の教育学部G P推進員、就職課長を経て、本講座を開講。趣味は魚釣り全般で、最近は筏釣りにはまっているそうです。Profile15